あるたんのブログ

どこかで聞いたようなよもやま話

2014年

行政書士登録 事前説明会 地方都市編



行政書士登録 事前説明会

 

行政書士登録をするに当たり、

大都市と地方都市を比較してみたかったので、

2箇所の説明会に行ってきました。

大都市編はこちら

 

地方都市編

大都市の説明会では大きな会場を借り、何百人と集まってお話を聞いて来ましたが、

地方都市では参加者も少数で、気兼ねなく質問できる環境でした。

 

元公務員の行政職で、定年退職後の開業希望の方も多数いらっしゃいました。

 

会の職員の方も先輩行政書士の方もとても親切に何でも答えてくれて、

とてもアットホームな雰囲気。

大都市との違いが良く分かる説明会でした。

登録するまでは大事なお客さんなのかなぁなんて(^o^)

 

ただ、今回の先輩方の体験談は

成功する人はどんな業界でも成功する

というのを思い知らされた内容でした。

 

あまり詳しく書けませんが、

・前職で相当のスキルがあり、その分野で第一人者となれる素地を持っていた

・勉強熱心で新しいことにチャレンジし続ける

・人柄そのものが営業のプロ

という方がいらっしゃって、感動してしまいました(^o^)

 

大都市の説明会では、それほど具体的に突っ込んだ話はありませんでしたが、

今回は、まるで教科書を読んでいるかのように体系立てて説明してもらい、

聞きたかった話のほとんどを知ることができました。

 

人として初めから持っているモノが違いすぎますが、

やり方を真似すれば少しでも近づけると、明るい兆しが見えてきたような気がして、

登録を後押しする説明会としては最高のパフォーマンスだったと思います(^o^)

 

そして、大都市との違いもはっきりしました。

大都市では競争が激しいせいか、

専門分野に特化するということをしきりに強調していましたが、

地方都市では「来るもの拒まず、勉強しながら自然と決まっていく」というスタンスだったので、

自分のイメージしているやり方と一致していました。

 

前職で培った強力なスキルがあったとはいえ、

初めから専門分野を強調して営業していたわけではなかったそうです。

開業当初に舞い込んできたのは、

全くやったことのない離婚後の子供の養育費の話ばかりだったとか。

地方では多いパターンだそうです。

自分で調べながらどうしてもわからなければ先輩に聞いて

一つ一つ覚えて行ったそうです。

 

営業の仕方も本が出せるのではないかと思うような内容でした。

 

1年目はチラシのポスティングや飛び込み営業もやっていたそうです。

でもそのやり方が、なるほど~の連続。

 

営業をかけるような場所にはすでに他の行政書士がついていることが多いので、

同じ業務をやらせてくださいと言っても断られるのは当然。

なので、仕事を奪いに行くのではなく、行政書士の業務を知ってもらおうというスタンス。

 

何箇所も回って世間話をしているうちに、

「へぇ~行政書士さんてそんなこともできるんだ。そういえばうちの親戚が・・・。」

という話になり、予期していたのとは全く別の仕事が舞い込んでくるのだとか。

 

「仕事ください!お願いします!」ではなく、

相手が興味を持つような話の持って行き方をするのが上手なんでしょうね。

 

それと、かなりの年配であるにもかかわらず、

業務に必要とあれば、

新しい知識や技術を身に付ける労を惜しまない方だということが良く分かりました。

人より多く報酬を得るには、他の人が面倒だと思ってやらないことをできるのが大切で、

それが付加価値になっていくということですね。

 

開業1年目の収入を〇〇〇万円と決めてそれを達成、

今年の目標は2か月で1年分を達成してしまったとか。

場当たり的な経営でないことがこの言葉からも伺えました。

 

不躾ながら、開業1年目で〇〇〇万円という数字が非現実的すぎて、

本当に行政書士の仕事だけでそんな収入になるのですか?

と聞いてしまいましたが、

何でも答えてくれました(^o^)

 

初めの3か月は営業一辺倒だったけれども、

小さな仕事も一つずつこなしていくことで信用と評判が広がり、

特定の専門分野に強いことも分かれば、

1件入るとあとは芋づる式にお願いしますとなっていったそうです。

地方の中でもさらに小都市なだけに、評判が広まるのも早いのかもしれません。

逆に言うと、一度のミスが致命傷になる怖さもありますね。

 

3年目くらいからかなりの仕事量になり、

大きな案件だと納期と作業量の兼ね合いもあるので、

同業者に外注を出すこともあるのだとか。

 

行政書士だけでは完結できない仕事も多いので、

隣接士業の方と連携を取ることの大切さを強調されていて、

さらに専門分野がはっきりしていれば、逆に依頼されることも多くなるというお話でした。

 

また、大都市と同様、「ネットよりも現実の人とのつながり」を強調されていました。

 

話を伺っていると、PCスキルはすごいですが、ホームページはないそうです。

当初は開設していたけれど、閉じてしまったのだとか。

やっぱりホームページから依頼しているケースは

時間を取られるばかりで仕事に結び付かないのだとか。

 

ある程度広範囲に一見さんを集めるような経営方針で、

作業をマニュアル化して事務員さんが対応するようなやり方でないと、

ネット重視の経営は現実的ではないのかもしれません。

 

というわけで、予定時間終了後も30分くらい有益なお話を聞くことができ、

この方を心の師と仰いで行こうと決めた日でもありました!

 

話は変わりますが、行政書士会はいろんな行事があって、

旅行したり、特技のある方はお披露目したりと、

サークル活動の様で、他の士業に比べて家族的な雰囲気を重視しているように感じました。

これは都道府県によるのかもしれませんが。

 

会社勤めに向いていないから独立開業

ということではやっていけない仕事なんだなと改めて思いました。

 

 


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