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行政書士登録

行政書士登録 事前説明会に行ってきました 大都市編



行政書士登録 事前説明会

 

行政書士として業務を開始するためには、

各都道府県の行政書士会を通じて日本行政書士連合会に登録しなければなりません。

 

登録のために用意する書類が意外と多いので、

どこの行政書士会でも登録の際には

30分ほどの事前説明(個人面談)を行っています。

 

それに加え、一部の行政書士会では、

新規登録者のために

現役行政書士の体験談を披露するなど、

大規模な説明会を行っています。

 

→行政書士登録の詳細についてはこちら

 

 

今回は、大都市と地方都市の2箇所の説明会に行ってきました。

 

行政書士の業務自体が幅広いということもありますが、

どこで開業するのかによって業務の内容や経営の仕方もかなり異なりますので、

具体的にイメージするためには、できるだけいろんな説明会に行った方が良いと思います。

 

それと、個別に質問を受け付けてくれる会では、

根掘り葉掘り聞いた方がいいと思います(^o^)

 

いざ開業してしまうと、先輩方にどこまで突っ込んで聞けるか分かりませんからね^^

 

実際、2箇所に行ってみて、

大都市と地方では業務の仕方が違うなということを実感しました。

 

大都市のケース

開業後数年の若手の方から20年以上のベテランまで複数の方が

業務の内容、営業の仕方等を披露してくださいました。

 

全員に共通していたことは

・専門分野を持つこと

・ダンピングはいけない

・ネットよりも現実世界での人とのつながり

でした。

 

「専門分野を持つこと」に関して

お話をしてくれた3人のうち、

それぞれが建設関係、外国人登録関係、親族・相続関係

と専門分野に特化した業務を行っているそうです。

 

他の仕事をしないわけではないですが、

開業から1~2年で「これだ!」という専門分野を決め、

それから仕事の依頼が増えて収入も安定してきたそうです。

 

 

とはいえ、どうやって専門分野を決めたのかは気になる所です。

 

外国人登録関係の仕事をやっている方は、

前職が貿易関係の職場であったため、自然とそのような依頼が多くなり、

その分野をもっと極めようと、外国人登録関係に特化した事務所に入ったそうです。

広く浅くよりも、この分野だった誰よりもデキる!という強みがなければ

継続的な仕事にはつながらないというお話でした。

 

親族・相続関係の仕事をされている方は、

他の資格試験の勉強をしていたので民事に詳しかった、

実家が不動産関係の仕事で地域のボランティアもやっていたので、

自然の伝手でそのような業務が増えて行ったようです。

他の二人と比べて田舎で開業されているようなので、

お年寄りからの相談が多いのかなと推測しました。

 

3人目の方は高卒で資格を取得し、20歳そこそこで開業したそうですが、

おいしい分野と言われる建築業関係の仕事をどうやって取れるようになったのか、

そこが一番知りたかったところですが、

個別に質問をしにいく時間がなかったので聞けませんでした。

 

コネなし・キャリアなし・知識なしで専門分野を決めるにはどうしたらよいのか

という話を聞くことはできませんでしたが、

3人とも専門分野を強調していたのは大都市ならでわなのかなと思いました。

 

「ダンピングはいけない」に関して

大都市でなくとも競争が激しいので、

新人のうちは報酬を安くして仕事を取ろうとするやり方もあるでしょうが、

これをおススメする方はいらっしゃいませんでした。

 

お金に厳しい土地柄というのもありますが、

・安いから依頼する人はその場限りのお客さんになってしまう

・行政書士業界全体の価値が低下する

ということを強くおっしゃっていました。

 

これは行政書士に限らず、商売の基本なのかもしれません。

 

自身と責任を持って仕事を全うするにはそれなりの報酬を取ることが大切。

金額よりも人柄・仕事内容で付加価値をつけて信用を高める。

ということだと思います。

 

 

「ネットよりも現実世界での人とのつながり」に関して

凝ったホームページを作っても収益に結び付くのは少数で、

現実世界での人の伝手が圧倒的に大事だとおっしゃっていました。

 

大都市ですし、開業して間もない若い方もいらっしゃったので、

もっとネットを活用されているのかと思いましたが、

アナログ一辺倒だったのはちょっと意外でした。

 

ネットで検索する方は、大勢の中から良さそうな人を探してやってきますが、

現実世界では信用できる知り合いから勧められて、「この人!」と決めてやってくるわけですから、

仕事に結び付く確率も、継続的な依頼も歴然たる差があるというのは分かります。

 

じゃあ、ホームページは不要かというと、

同業者は他士業、関連業者の方に

「ああ、あそこで開業しているのだ」

と知ってもらうには有益だとおっしゃっていました。

 

・少なくとも廃業せずに業務を行っている

・ホームページを作るだけの資力(能力)がある

という信用みたいなものでしょうか。

 

これは弁護士の方もおっしゃっていましたが、

ホームページを見て電話してきたという方は

断片的な知識で勝手に自分で結論付けており、話が通じにくい、

ないしは仕事に結び付くような内容の依頼ではないことがほとんどだそうです。

 

ということで、ホームページを作った方がいいけれど、

それで営業が完結するわけではないということですね。

 

 

それから、ネットでは「行政書士は食えない」という情報ばかりが目につくけれど、

嘘も多いので、鵜呑みにしないようにとおっしゃっていました。

 

こうした説明会で経験談を披露される方は、

ご自身のみならず、周囲にも成功者が多いので、

開業後まもなく廃業する方がどんな経緯をたどったのか

あまり知らないのではないかという気もします。

 

ただ、こんなこともおっしゃっていました。

「食えればいいというのも間違いで、

年間収入が700万円を切るようだったら辞めた方がいい。」

だそうです。

 

行政書士は1年で廃業する人がかなり多いけれど、

それでも辞めない人もいるから、生活する分には困らない程度の収入はある

と一般的には言われていますが、

それで満足するようではダメだとゲキを飛ばしていたのかもしれません。

 

ということで、少なくともみなさん、年収700万円以上ある方たちのようですね^^

 

ガンガン稼いでいそうな銭ゲバみたいな方がいることを期待して行ったのですが、

まっとうな仕事でまっとうに稼いでいて、

ネットで見る内容は現実世界のほんの一部だというのがよく分かる説明会でした。

 

地方都市編に続きます

 

 


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