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初心者でも分かる!行政書士試験の勉強方法から合格後の開業まで

行政書士 開業準備と心構えreal estate

目次


 ◆事務所を用意する
 ◆営業を行う
 ◆自分のやりたい分野を研究する
 ◆最後は習うより慣れろ

事務所を用意する


  行政書士は弁護士法人のような大型事務所は少なく、求人もあまりありません。
  試験に合格したからといってすぐに就職できることは希です。

  ですから、行政書士として業務を行うには、個人で開業するのが一般的です。

  資金力があれば、人通りの多い一等地に事務所を借りることも可能ですが、
  既に特定の分野をマスターしているとか、人脈があって仕事を確保できるのでなければ、
  開業後してからすぐに安定した収入を稼げるとは限りません。

  立派な事務所があった方が見栄えも良く、信用も高まりますが、
  資金難で長続きしなければ元も子もありません。

  はじめは費用を抑えるために、自宅と事務所を兼用するのが多数派です。

  ただし、顧客との面談場所は確保する必要があります。

  ITの世界ではノマドが一時流行りましたが、
  行政書士への相談はプライベートな内容も多く、
  近所の喫茶店やファミレスでは落ち着いた話をしにくいですし、
  先方に伺うことを断られるケースもあり得るからです。


営業を行う


  事務所を構えて開業したからといって、待っていれば顧客が来てくれるわけではありません。
  積極的にアピールするための営業は必須です。

  まだ弁護士の数が少なく、今よりもずっと難関試験だった時代の話ですが、
  開業後3年間一度も依頼者が来なかったという笑うに笑えない話を聞いたことがあります。
  どんな難関資格であろうと、資格は手段にすぎません。


  就業経験もなく人脈もない場合にはどうやって営業したらよいのか途方に暮れそうですが、
  
  ・ブログやSNSを使って、自分のキャラクターをアピールする
  ・自前のサイトを作成して、ネット広告を打つ
  ・友人、知人、親戚に開業のお知らせを発送する
  ・近所にポスティングをする
  ・地域の情報誌、フリーペーパー、地方紙に広告を出す
  ・役所の公式サイトや地域のポータルサイトにバナー広告を出す(意外と高いです)
  ・事務所の周辺に電柱広告を出す(格安です)
  ・駅に看板を出す・ホームに広告を出す
  ・顔の広い人がいれば、知り合いの知り合いでも、紹介してもらう
  ・家に来た宅配業者だろうが訪問者があれば、世間話をしながら名刺を渡して開業したことを宣伝する
  ・町内会や自治会の行事に積極的に参加して、人柄をアピールしつつ仕事の宣伝をする
  ・地域の士業の方にあいさつ巡りに行く
  ・勉強会やセミナーに参加して同業者や周辺士業の人たちと仲良くなる
  ・これから力を入れて行きたい分野があれば、まだ勉強中であっても得意であることをアピールする
  
  お金のかかることからほとんどかからないことまで、考え付く方法はたくさんあります。
  また、人とかかわらずに自分でできることから、その人のキャラクターによっては苦手な方法まであります。

  存在を知ってもらうためには、アメブロなど無料で始められるブログは手軽ではありますが、
  人と人との結びつきが希薄なため、仕事に結び付くことは期待するほど多くありません。
  
  「この人に仕事を任せたい!」という思う熱意と人柄を感じてもらうためには、
  直接人とのかかわりを持つことが重要です。

  とにかく行動あるのみ!です。


自分のやりたい分野を研究する


  どんな資格にも共通しますが、試験は最低限の素養を確認するものにすぎず、
  合格したからといって即戦力になるような知識はほぼないといって良いでしょう。

  しかも、行政書士の業務は多岐に渡るため、
  需要が見込まれる分野は広く浅くでも把握しながら、
  同時に、差別化を図るため、特化したい分野は第一人者になるつもりで深く研究する必要があります。

  人柄も重要ですが、知識の豊富さ、何でも即答できる仕事のできる人という印象が、
  信用につながり、依頼を増やすための近道でもあります。

  法律関係の業種は、法改正や通達の変更など、日々勉強しなければ仕事にならない分野ですから、
  何事も好奇心と探究心を持って取り組む姿勢を早くから身に付けるに越したことはありません。


最後は習うより慣れろ


  研究が大切だからといって、勉強がひと段落するまで全く仕事をしないのでは本末転倒です。
  行政書士の業務はほとんど無限にあるといってよく、
  たとえベテランになっても初めて接するケースだったということが良くあるからです。

  実際に依頼され、人からお金をもらうという緊張感がなければ、
  知識だけあっても即戦力にはなりません。

  まだそれほど自信のない分野であっても、精一杯誠意を尽くすつもりで自信を持って対応し、
  その都度新しい分野を開拓していくつもりで、
  依頼を引き受けてから必死に勉強するという積み重ねが後々の財産になるのです。
  

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