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初心者でも分かる!行政書士試験の勉強方法から合格後の開業まで

行政書士登録real estate

【目次】


 ◆ 行政書士として業務をするためには開業が必要
 ◆ 登録事前説明会
 ◆ 登録に必要な申請書類等
 ◆ 開業に必要な設備

行政書士として業務をするためには開業が必要


  行政書士として業務を行うためには、
  日本行政書士連合会が備える「行政書士名簿」への登録を受けなければなりません。

  その前提として、事務所を開設する各都道府県の行政書士会に
  必要な書類の提出と入会手続を行う必要があります。

  登録手続は随時受付ているのが一般です。
  会によっては、事前に電話予約をし、30分程度の書類記入の説明等がなされます。 

  登録すべきか迷っている場合には、年1回、合格発表後2月〜3月頃、
  説明会、先輩行政書士の体験談、質疑応答等の登録事前説明会を開催している都道府県もありますので、
  そちらに参加してから登録されることをお勧めします。

  登録には事務所の開設・開業(自宅でも可)が必須となります。

  最寄りの行政書士会の職員が、実際に事務所を訪問し、
  必要な設備が整っているか調査するため、
  登録完了まで1か月〜2か月かかります。
  その間は、「行政書士」と名乗ることはできず、もちろん業務もできません。

  登録手続が完了すると、新会員登録証交付式が行われます。

  登録に必要な手続は、各行政書士会によって異なりますので、詳細を問い合わせてください。

  →各都道府県 行政書士会リンク



登録事前説明会


   登録手続自体は随時行われていますが、
   新規登録者のために年に一度事前説明会を行っている行政書士会も複数あります。

   合格発表後の2月初旬〜3月下旬頃に行われるのが一般です。
   ホームページで告知・予約受付をしている行政書士会もありますが、
   告知していない場合もありますので、お近くの行政書士会にお問合せください。

   →各都道府県 行政書士会リンク

   事前説明会は、合格者であれば、開業・登録予定地でなくとも参加できるのが一般です。
   また、合格後数年を経ていても、初めての参加であれば受け付けています。
  
   会によっては質疑応答の他、先輩行政書士による体験談や業務内容に関するお話を聞くことができます。
   質問を事前にたくさん用意して出かけましょう。
   また、先輩同業者や同期の方と知り合う機会ですので、名刺を用意して、スーツで出かける方が望ましいです。


  平成26年の場合

  ・北海道行政書士会  2月15日(土)10:00〜12:00
  ・東京都行政書士会  3月1日(土)10:00〜、14:30〜 定員各120名  
  ・大阪行政書士会   3月4日(火) 13:30〜16:50 先着180名 参加費用1,000円 HPから予約可能
  ・栃木県行政書士会  3月5日(水)10:00〜12:00 電話予約
  ・神奈川県行政書士会 3月25日(火)14:00〜16:30 定員200名 HPから予約可能



登録に必要な申請書類等


  各都道府県の行政書士会を通じて、日本行政書士連合会に提出する共通書類は、
  日本行政書士連合会の公式サイトでダウンロードできます。

  →こちら


  【日本行政書士連合会に提出すべき書類】

  ・行政書士登録申請書
  ・履歴書
   →最終学歴から現在まで、無職の期間も含めて間断なく記載します。
  ・誓約書
   →行政書士としての職業倫理を遵守する旨の誓約書です。
  ・共同・合同事務所届出
   →「共同事務所」は行政書士二名以上で事務所運営する場合、
    「合同事務所」は他士業と事務所運営する場合です。
    経費の分担がなければ該当しません。
  ・公務員職歴証明書
   →公務員の行政職資格で登録する場合に必要となります。
  ・登記されていないことの証明書
   →成年被後見人・被保佐人として登記されていないことの証明書です。
    各県庁所在地の法務局(本局)に直接来所するか、東京法務局に郵送請求できます。
    直接来所の場合は、20分前後で当日交付されます。
    郵送の場合は1週間〜10日ほどかかります。
    手数料は1通300円(収入印紙を貼付)です。

   →各都道府県「登記されていないことの証明書」の取り扱いのある法務局一覧
   →東京法務局への郵送請求方法



  【各都道府県所属会に提出すべき書類】

   ホームページ上でダウンロードできる場合もありますが、、
   直接来会して必要な書類の交付を受けることができます。


  一例:神奈川県の場合

   ・登録申請書の提出

   ・必要な書類等ー合格証書の写し(原本呈示を要する)
          ー履歴書
          ー戸籍抄本(提出前3か月以内)
          ー住民票写し(本籍地の記載のあるもの・提出前3か月以内)
          ー登記されていないことの証明(提出前3か月以内)
          ー誓約書
          ー事務所の使用権を証する書面(自宅の場合は不要)
          ー身分証明書(本籍地のある市町村発行、提出前3か月以内)*1
          ー顔写真 6枚 30ox25o(カラー・申請前6か月以内)
          ―事務所の位置図(インターネットの地図の印刷で可)
 
   ・登録費用等
         登録免許税  30,000円(収入印紙で納入)
         登録手数料  25,000円
         入会金   150,000円
         会費    月額6,200円

    その他、各市町村レベルの支部会会費、政治連盟会費が月額数百円〜数千円かかる場合があります。

    登録申請後、約1か月で登録が完了し、登録完了の通知と新会員登録証交付式等の案内が郵送されてきます。


  *1 「身分証明書」とは、成年被後見・被保佐開始決定の通知がされていないこと、
     破産手続開始決定等の通知がなされていないことの証明です。
     「登記されていないことの証明」と似ていますが、申請窓口は各市町村の戸籍課となります。


  参考:東京都 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県
     大阪府 京都府 愛知県 広島県 福岡県 北海道



開業に必要な設備


  登録申請が完了すると、実際に事務所が開設されているか調査するため、
  各市町村の支部会の職員が来所します。

  最低限必要な設備は以下の通りです。

  ◆事務所
  ◆電話
  ◆ファックス
  ◆パソコン・インターネット環境
  ◆プリンター
  ◆コピー機
  ◆書庫・本棚
  ◆応接セット
  ◆金庫
  ◆表札
  ◆職印


  ◆事務所

  自宅兼事務所でも可能です。
  ワンルームマンションであっても、依頼者と面談可能なスペースがあり、
  生活スペースとの仕切りがあれば開業可能です(パーティションで仕切る等)。

  ◆電話

  携帯電話のみで登録されている方もいらっしゃいます。
  ですが、大都市では悪徳業者と疑われる恐れがあるので、
  信用性の観点から、将来的には固定電話に移行した方が望ましいです。

  自宅で開業する場合には、NTTフレッツ光電話に加入すると、
  月額基本料5,000円以内で固定電話とインターネット光通信を利用でき、
  さらに、1つの契約で5回線まで増やすことができます。
  一般の固定電話に比べ、初期費用・月額費用が格安です。

   →ひかり電話なら500円から申込!


  ◆ファックス

  初めのうちは家庭用のファックス(A4サイズ)でも十分です。
  おススメの機種は「コピー機」の項目に掲載しています。
  官公署の書類はA4で統一されていますが、建築関係等の図面はA3・B4・B3の場合も多いので、
  必要になったら業務用に切り替えた方が無難です。

  ◆パソコン・インターネット環境

  書類添付でメールの送受信をすることが多くなりますので、パソコンは必須です。
  情報漏えい等の危険を避けるため、できればプライベートとは別に用意した方が望ましいです。
  インターネットは、今まであるものを利用すれば足ります。
  新たに加入する場合には、パソコンや家電購入の際に、
  「フレッツ光」に同時加入すると最大3万円引きとなるキャンペーン等がありますので、
  そういったキャンペーンを利用するとかなりお得になります。

  固定電話と新規に同時加入する場合には、先ほど挙げた「NTTひかり電話」がお得です。

   →NTTひかり電話

  ◆プリンター
  
  初めのうちはA4サイズのインクジェットで十分ですが、
  ファックスと同様、大きいサイズの図面をプリントアウトする必要が出てくるおそれがあるので、
  その場合には買い替えることになります。
  都市部にお住まいで、近所に「Kinko's」のような出力サービスをやってくれるお店があれば、
  その都度利用するというのでも良いかもしれません。

  ◆コピー機
 
  業務用のコピー機は新品で20万円〜と高価ですし、維持費もかかりますので、
  仕事が少ないうちは、コンビニで済ませている方も多いです。
  中古コピーは事情に詳しくないと粗悪品を掴まされる恐れがあり、
  また、メインテナンスも素人には難しいです。

  購入する場合には、初めのうちは家庭用の複合機があれば十分です。
  おススメは、電話・ファックス・スキャナー・コピーが一体となっていて、
  パソコンとのネットワークも可能な「ブラザー」の複合機です。
  A4サイズで2万円台と手頃です。

     
  →BROTHER A4インクジェットFAX複合機 PRIVIO デジタル子機1台/白モデル MFC-J980DN-W


  ◆書庫・書籍

  業務に必要な法令集・専門書は買い揃えなければなりません。
  書庫があった方が、知識も豊富そうに見えて見栄えも良いです。
  ですが、むやみに買い揃える必要はなく、
  必要が生じたらその都度増やしていくというスタンスで構いません。

  



  ◆応接セット

  応接スペースを設ける場合には、テーブルと椅子二つ以上は最低限必要かと思われます。
  スペースがない場合でも、依頼者が落ち着いて話ができるような環境を整えておく必要があります。


   



  ◆金庫

  現金の管理の他、重要書類を保管しておくために必須です。
  初めのうちは大きな金庫である必要はなく、
  ホームセンターで4,000〜5,000円前後で販売している持ち運び可能な鍵付の金庫で十分です。

    


  ◆表札

  玄関・建物の入り口に「行政書士〇〇」という表札を掲げる義務があります。
  各都道府県の行政書士会で用意しているので(有料)、それを申し込むか、
  ホームセンターで販売している表札用のプレートを利用します。

  表札に貼る文字シールは100円〜購入可能です。

    


  ◆職印

  書類を作成する際には「行政書士〇〇」と刻印された職印が必要になります。
  これも、各都道府県の行政書士会で用意しているので(有料)、それを申し込むか、
  ネットのはんこ屋さんで購入します。
  金額は天然木・象牙・水牛等素材によって1,000円台〜数万円台まで様々です。
 
   書体サンプル・サイズ

   →参考 楽天市場の職印 安い順に見る




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