行政書士試験の勉強方法 優先すべき科目、順位
60問のうち、出題のウェイトは
・憲法 9.3% (5問・20点+多肢選択式1問・8点ー計28点)
・民法 25.3% (9問・36点+記述式2問・40点ー計76点)
・行政法 37.3% (19問・76点―多肢選択式2問・16点、記述式1問20点―計112点)
・商法・会社法 6.7% (商法1問・会社法4問ー計20点)
・基礎法学 2.7% (2問・8点
・一般知識 18.7% (14問・56点)
となっています。
とすると、最優先すべき科目は、法令科目で大きなウェイトを占める「行政法」→「民法」です。
いずれも一つの法律とはいえ、分野が多岐に渡りますので、
苦手分野・穴をなくすようにしなければなりません。
また、「憲法」と「基礎法学」は「行政法」とも共通する内容が多く、
合計すると11.6%となるので、こちらも手を抜くわけにはいきません。
これに対し、商法・会社法は範囲が膨大なうえ、覚えるべき知識も多くかつ細かいため、
過去問で出ている内容だけをつぶし、それ以上は深入りしないようにすべきです。
もし、行政法も民法も不十分で時間が足りない場合には、思い切って捨て問にしてしまっても構いません。
法令科目に関しては、試験までの時間を逆算し、出題%と同等に勉強時間を割り振るようにします。
さらに足きりの存在があります。
・法令科目で50%未満(122点未満)
・一般知識等で40%未満(24点未満)
難関大学受験直後や公務員試験の勉強と並行しているのでない限り、
一般知識等を得意とする方は少数派です。
となると、歴史や科学、社会制度に一から手を付けようとすると効率が悪いです。
しかし、一般知識では必ず出題される「情報通信」「個人情報保護」の分野があり、
こちらはテキストで出ている内容を押さえておけばほぼ全問正解が可能です。
したがって、足きりを回避するためには、「行政法」「民法」と同等に
「情報通信」「個人情報保護」を完璧に仕上げることが必須となります。